オーバークロッキング



オーバークロッキングとは、パフォーマンスを向上させるためにメモリモジュール、CPU、GPUの標準仕様を調節することです。たとえば、RAMの業界標準値(JEDEC)のクロック速度を上げ、レイテンシ(待機状態)を下げると、パソコンのアプリケーションに大きな影響を与えることができます。HyperXメモリモジュールには、メモリをオーバークロックするために2つのシンプルなアプローチ(初心者向けのプラグアンドプレイと、エキスパート向けのExtreme Memory Profile)が用意されています。

PCマニア(以前はホビーストとして知られていました)にとって、オーバークロッキングは芸術形態であり、独自のサブカルチャーです。最も熱狂的なオーバークロッカーであれば、世界記録を争うために液体窒素でコンポーネントを冷却するぐらいの苦労は惜しみません。しかしながら、強力なゲーム機器を望むすべての人々が、ハードウェアの性能を引き出す達人になる必要はありません。2000年代半ば、Intel、AMD、およびNVidiaは、DIMM上でプログラムされたプロファイルを使ってメモリを簡単にオーバークロックできる方法を考案しました。プロファイルには、クロック速度、電圧、レイテンシが定義されています。チップセット/プロセッサーメーカー、マザーボードメーカー、メモリメーカーの間で開発されたチェックとバランスのエコシステムが、安定した状況を作り出しました。その結果、マニアでも、マニアでなくても、メモリモジュールのパフォーマンスをこれまでになく簡単に押し上げることができるようになりました。以下の図は、同じクロック速度で動作するメモリでもレイテンシが低ければ違うことを示すものです。

メモリ読み込み(MB/秒、大きいほど良い)

パフォーマンスプロファイル
HyperX Predator DDR4

メモリ読み込み 50004 MB/秒
速度 レイテンシ 電圧
3600MHz 17-18-18 1.35V


パフォーマンスプロファイル
HyperX Predator DDR4

メモリ読み込み 42411 MB/秒
速度 レイテンシ 電圧
3000MHz 15-17-17 1.35V


業界標準(JEDEC)
Kingston DDR4メモリ

メモリ読み込み 37463 MB/秒
速度 レイテンシ 電圧
2666MHz 19-19-19 1.2V

プラグアンドプレイ



HyperX Plug N PlayはKingstonが先駆けたメモリオーバークロッキングコンセプトです。FURYおよびImpactメモリ製品ラインの特徴であるHyperX Plug N Playは、当社のエンジニアが工場で構成したプリセットを使用する自動オーバークロッキング済みメモリです。設定やタイミングを手動で変更する必要も、プロファイルを選ぶ必要もありません。プロファイルは標準電圧で動作するため、差し込むだけで準備が整います。プラグアンドプレイは、BIOSでメモリを調節できないシステムがある場合や、単純にメモリのパフォーマンスをさらに発揮させる簡単なソリューションが必要な場合に理想的です。ほとんどのシステムは、HyperX Plug N PlayによりBIOSで許可される最大速度まで自動的にオーバークロックされます。

メモリ読み込み(MB/秒、大きいほど良い)

パフォーマンスプロファイル
HyperX Predator DDR4

メモリ読み込み 39248 MB/秒
速度 レイテンシ 電圧
2666MHz 13-15-15 1.35V


プラグアンドプレイ(PNP)
HyperX Fury DDR4 HyperX Impact DDR4

メモリ読み込み 38032 MB/秒
速度 レイテンシ 電圧
2666 MHz 16-18-18 1.2V


業界標準(JEDEC)
Kingston DDR4メモリ

メモリ読み込み 37463 MB/秒
速度 レイテンシ 電圧
2666 MHz 19-19-19 1.2V

Intel XMP


Intel



IntelのメモリオーバークロッキングアプローチはXMP (Extreme Memory Profile)と呼ばれます。XMPは、工場でDIMMにプログラムされるプリセットオーバークロック設定です。各DIMMには、デフォルトのJEDEC値(業界標準の速度、タイミング、電圧)と、2つのオーバークロッキングプロファイル(1つはアグレッシブな設定、1つはややマージンをとった設定)が付属します。これは、Intelプラットフォームでの安全かつ保証付きのメモリオーバークロッキングに対するIntelのソリューションです。XMPプロファイルは、BIOS内で、あるいはIntelのWebサイトからダウンロードできるエクストリーム・チューニング・ユーティリティー(XTU)を使用して有効にできます。

Intel XMPには、2つの分類(CertifiedとReady)があります。Intel XMP Certifiedは、特定モデルのマザーボードの動作がIntelによって確認されていることを意味します。その結果は編集され、IntelのXMP Webサイトに掲載されます。Intel XMP Readyは、DIMMにXMPプロファイルが付属し、メモリメーカーが宣伝された速度でテストしています。ただし、Intelには提示していないことを意味します。以下の表は、メモリのクロック速度を上げると得られるメリットのタイプを示すものです。